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zoom RSS 2014年夏期アニメを振り返る【特選7作品+総評】

<<   作成日時 : 2014/10/01 21:03   >>

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夏も終わり、秋季クールに突入の節目ということもあり、簡単にですが今年の夏季クールに関してまとめてみたいと思います。
今年の夏はまず、本数自体が非常に多く、本数を追う人たちにとっては過酷なクールとなりました。
しかしそれだけ種種雑多な作品が多く、世間的に持て囃されるような話題を席巻する作品こそなかった(強いて言うなら、『アルドノア/ゼロ』でしょうか)ものの、大粒小粒はては腐りかけのものまで、掘れば掘るだけ発掘されるという鉱脈のような3ヶ月だったように思います。
私見ではありますが、その中からこれは見てほしい、見るべきと思う7作品を特選してみたいと思います。





1作目 ばらかもん

ガンガンオンラインの漫画が原作の作品。煩雑とした都会の生活から隔絶された、ゆっくりと時間の流れる島での生活。等身大に生きるキャラクター達の様相。放送季節に見事に合致した夏の情景。
美麗なグラフィックと抜群の雰囲気で彩られる島での日々に、ふと郷愁の念に駆られてしまう心安らぐドラマ。
できることならこの世界に入りたい。この作品を見たあとゆったりと死んでしまいたい。そんな思いすら感じさせるほどに、グッと世界に引きこまれます。日々につかれた人たちや、アニメを見ることの意義を忘れかけている人たちにオススメしたい一作です。

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2作目 月刊少女野崎くん

同じくガンガンオンラインからのアニメ化。面白い作品作りの見本のような作品。
キャラクターが記号的にしっかりと考え作りこまれているからこそ、そのやり取りで生まれるギャグが当然のように面白い。コメディはキャラが命、という言葉をとにかく意識させられます。
動画工房による拘った動画、小ネタのはさみ方にも要必見。千代ちゃんを中心に、それぞれのキャラの持ち味を小気味良いテンポで描き出します。一瞬で過ぎる30分。老若男女問わず楽しめる、今期のアニメを見るならまずはこれを見ておけば間違いはないです。

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3作目 スペース☆ダンディ

直近のアニメの中で、この作品を見ない理由はまずないです。分割2クールなので若干敷居が高くはありますが、基本オムニバス形式のためどこから入っても楽しめます。しかしどうせなら全話見た方がいいです。
アニメ界を代表する豪華製作陣が集って作られたお祭りのような作品。1回ごとに様々な製作者の味付けを楽しむことができ、その特徴からギャグから哲学、ミュージカルからバイオハザードまでなんでも御座れといったやりたい放題の作風が印象的。そして最も印象的なのは、根底にあるSF(すごく不思議)をモットーにアニメだからできること、アニメでなければできないことを提供してくれるというところ。そしてまた「アニメって面白い!」がふんだんに詰め込まれた、どこまでも限界がない、自由で壮大な宝石箱みたいな作品です。

スペース☆ダンディ 1 [Blu-ray]
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4作目 少年ハリウッド

開始前には散々ホモアニメなどと言われ(実は私も言っていた)、あらぬ誤解を抱えたまま漕ぎだした本作。しかし蓋を開けてみれば、アイドルを夢見て生長していく少年たちの熱い青春劇がありました。
『Wake Up Girls!』の男版、と言うと語弊はありますが、アイドルを目指す少年少女の物語、という意味では通じるところがあるでしょう。本作ではそのえげつなさがより深い味わいを持ってドラマ的に描かれていきます。アイドルというものを通じて、「夢」「人生」「自分」といった青春ならではの自問を繰り返す少年ハリウッド達。その中で時には答えを見つけ、時には妥協しながら人間として生長していくキャラクター達の姿と、自分自身をふと比べてしまう。夢を諦めた、夢を真剣に追わなかった、そんな人達にとっては一種の啓発的な意味合いも浮かび上がってくるかもしれません。
1話まるごと演劇、1話まるごと劇中番組という実験的な試みもまた、彼らの物語に一層の深みを与えるとともに、アニメのドラマ的な側面、新しい可能性を垣間見ることができ、純粋なアニメーション作品としても見ていて斬新。来年冬には2期も放送されますし、ぜひ多くの人の目に触れてほしい、今夏の隠れた中の隠れた名作。

『少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49-』vol.1(Blu-ray)
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5作目 普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。

今期のいわゆる難民キャンプ……とは少し毛色が違いますが、女の子たちの姿にたまらない癒やしを提供されるアニメです。『少年ハリウッド』とは対照的に、地方アイドルとして着々と地位を築きながら、その中で確実に前に進んでいく姿がとてもかわいらしく、そして微笑ましいです。
アイキャッチや挙動の描き方といった細かい部分から制作側の手の込んだ愛情も見ることができ、どんどん掘り下げられていくそれぞれのキャラ達もとても魅力的で、意思とは無関係に自然と愛してしまうという作品性があります。
身近にいる地方のアイドルという馴染みやすさと、流川ガールズ達を支えるこれまたローカルな雰囲気も素敵で、「アニメとして少女たちを見守る」という喜びをひしひしと再確認できます。
タイトルで嫌厭して0話切りした、なんていう哀しい意見もありますが、『少年ハリウッド』と同様、イメージを決めつけずにぜひ一度見てほしいです。

完全新作OVA収録『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』vol.1初回生産 版[Blu-ray] (イベント参加優先購入抽選券付き)
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6作目 LOVE STAGE!!

BLアニメの入門者向け指南書。昨今のBLだとやはり中村春菊先生の作品が代表的ではありますが、実際問題BLアニメはそもそも嫌悪感を抱く人も多く、氏の作品自体もかなり敷居が高いものがありました。
しかし今作は、中村先生の作品では描かれることのほとんどない「男が男を好きになる過程」にじっくりと重きをおいて描かれたことによって、同性同士であることの違和感が打ち消されると同時に、その恋心に協調すらさせてしまう、そんな土台をしっかりと作り上げてきました。
原作者の家族特権で出てきたDAIGOの存在や、ドギツイBLネタが(少なくとも中盤くらいまでは)少なかったこと、加えて純粋に面白い脚本も相まって、今まで属性のなかった人たちの心もすっかりキャッチしてLOVE STAGE(意味深)へと引き上げる大役を熟しました。
特殊性癖アニメは時々出てきますが、これほどまでにその世界に丁寧に引き込みにきた作品は、ほぼ皆無なのではないでしょうか。今までBLに嫌悪していた人にこそ、自信を持って薦めたいです。

LOVE STAGE!! 限定版 第1巻 [Blu-ray]
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7作目 グラスリップ
P.A.Worksの安定の恋愛劇……と思ったらまさかの麻薬栽培所だった今作。
クソアニメ愛好家はまず見なければなりません。ゴールデンタイマーの方も見る必要があります。実況民は言わずもがな。
まともに面白い作品が知りたい、という方には肩透かしですが、肯定的な意味でも否定的な意味でも、見ておいて決して損はしない作品だと思います。
天下のP.A.Worksもこんな奇策を作ってしまうということ、麻薬の怖さを身を持って体験できるということ、唐突な当たり前の孤独に襲われるということ、何より、そのあまりの理解不能ぶりとネタの数々、香ばしさから一級の語り草になるということ。数多いアニメ作品の荒波の中で、またひとつ伝説を築いたアニメであることは間違いないでしょう。

グラスリップ (1) [Blu-ray]
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そんなわけで、今夏のアニメから7つ選ばせていただきました。
他にも、1期の下馬評を覆したハマトラ、甘美な悲劇を見せてくれた黒執事、最高のB級アニメだったモモキュンソード等といった作品がお気に入りです。


今夏を簡単に総括すると、とにかく「安心感」が提供される1クールだったのかなと考えております。ばらかもん、ろこどるの安息感、野崎くんの安定した面白さ、他にも、モモキュンソードや人生等々といった安心できるB級アニメの存在が印象深いです。そんな安心感の中に突如として現れる劇薬アニメの存在もまた面白かったですね。
特別に印象に残っているのは、TOKYO MX圏内における水曜深夜マラソンの存在。幕末ROCK→Free→まじもじるるも→LOVE STAGE→プリズマ☆イリヤtweiという、どこぞの実況民によって命名された通称「ホモホモ魔法ホモ魔法」の流れは、私が今までに触れてきたアニメマラソンの中でも屈指の完成度を誇る楽しさで、今夏のアニメを語る上では決して外すことのできない奇跡的な曜日となりました。

巷では、「今夏は不作だった」などという意見がチラホラ見られ、実際地味だったり、(ジャンルとしての)クソアニメだったり、酔狂だったりするアニメが多かったのも事実ではあると思いますが、だからこそ、酸いも甘いも貪り尽くすことのできる個人的に非常に満足度の高い3ヶ月を味わうことができました。
秋もまた、心動かされるような1クールになるといいですね。気が向いたら秋も書きます。気が向いたら。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは
コピペ文章にてすみません。
ご無沙汰しております、「おちゃつのちょっとマイルドなページ」のおちゃつです。
また今回も年末年始の企画を始めましたので、お忙しいとは思いますがもしよろしかったら参加お願いいたします。

http://ochatsu.blog36.fc2.com/blog-entry-3400.html
おちゃつ
2014/12/24 20:53
句ズし根

2017/05/05 18:12

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