2012年も最終日ということと、ブログがほとんど放置状態という後ろめたさもあり、今年の総括記事を書こうと思います。
そういった意味も込めて、2年ぶりにおちゃつさんのブログ企画である「2012年アニメアウォーズ!」に参加させて頂こうと思います。お誘い頂いたおちゃつさんには、この場を借りてお礼させて頂きます。ありがとうございます。
以下、企画のテンプレを流用させて頂きます。
~2012年アニメアウォーズ~
・最優秀作品
・特別賞 (捨てがたいものや大穴だったものなど)
・キャラ部門 (男性・女性それぞれ。性別不明の場合はお任せします。)
・OP部門 (映像込みの評価でお願いします)
・ED部門 (同上)
※注意事項等
・2012年のTV放送分が対象。過去作の再放送は対象外。OVAや劇場版なども基本的には対象外です。特に紹介したい場合、部門を別に作っちゃってください(OVA部門、など)。
・年をまたぐ作品、未完作品などに関して選考対象にするかどうかはおまかせします。
・何を選んだかだけでなく、選考理由等も書いて魅力を語ってください(ただし致命的なネタバレは書かないようご注意を。)
・投票企画ではありませんので集計はしません(世間的評価は気にせず自分の好みで選考してください)。締め切りもとくに設けません。年あけてからの参加も歓迎です。でも2月以降になると企画の旬は過ぎちゃうかも...。
当ブログでは、「今年完結した作品」を対象にさせていただきます。
例えば秋季アニメで年を跨ぐ作品は対象外。逆に、昨年開始作品でも、完結が今年であれば対象に含めさせて頂きます。
とことで、よろしくお願いします。
・最優秀作品「戦国コレクション」
既存の映画をモチーフ、変幻自在の表現力で多様な作品性を展開した意欲作。ソーシャルゲームという在って無いが如くの物語を、やりたい放題やる事で逆に符号がかち合い、ひとつの作品として昇華させる事に成功しています。
オムニバス形式のアニメは過去にも数多くありましたが、今作のように1話ごとに雰囲気や世界観、テーマ性をガラリと一新する作品は恐らく他に類を見ないのではないでしょうか。そういった、「大系としての一つの作品である」という既定概念を根本から覆し、全く別のお話を無理やりくっつけた挙句に堂々と「戦国コレクション」という名を掲げる挑戦心こそ今作の持つ唯一無二の個性であり、その意欲溢れる姿勢は賞賛に値すべきものではないでしょうか。
オムニバスアニメの最高峰に位置する作品であると、敢えて主張させていただきます。是非多くの方の目に触れてもらいたい力作です。
・特別賞「CODE;BREAKER」
中二病という単語で盛り上がった今年の秋季ですが、もし「このクールを基に中二病というものを語りたい」と思っているのに今作を見ていない。そんな方が居ましたら、今すぐにでもこの作品を見なくてはなりません。
そう、私が思うに今作は、中二病というものに理解がある、ないし実際に経験した人間でなくては楽しむ事はできないのではないでしょうか。
設定や作中単語の痛さ。キャラの言動の清々しさ。起承転結の王道さ。そして全体から流れる精妙なダサさ。それら全てが絶妙に絡み合い、拮抗し、融け合う。中二病此処にかくあり。そのあまりにも的確なバランスは、知識や理屈だけで成立するものでは断じてない。実際に中二病を経験し、完成させたからこそ辿り着ける境地であり、故に中二作品としての理想像たり得たのだと解読することは然程難しくない。
今作を一言で例えるならば「癒し」という言葉が相応しい。それは過去に邪気眼系の中二病を発症した同士であるならば同調してもらえるのではないかと信じていますが、今作に触れている時間は、まるで故郷の風景を想起するようなひとつの郷愁に襲われてしまう。心の奥に仕舞い込んだ何か大切なものをふっと思い出すような感動に浸ってしまう。そんな、忘れていた感情の昂りにかっちりと嵌ってくれる、中二病と言う名のホーム。是非あの安らぎを皆様にも味わって頂きたい。
・男性キャラ部門「平家将臣@CODE;BREAKER」
今年一年は、女性キャラを遥かに凌ぐほどの強烈な男性キャラが多く誕生した年でした。その中でたった一人の選び出すのは至極困難でしたが、我らが平家先輩を推薦させて頂くことにしました。
コードブレイカーという作品への評価は上にある通りですが、それを力強く彩った栄誉ある役者として、平家先輩は決して外してはならないキャストでしょう。思えば私がこの作品に魅せられた原因も、OPで高々と手を広げ煌々と輝くダサかっこいい彼の姿を見たせいだと言えるでしょう。
中二病的「ダサかっこいい」の権化であり、そのキャラクター性の威風堂々たるや。変態なのにそれを感じさせないその爽快さたるや。そしてその後光たるや……。
加えてそれを演出するジャイアン……もとい木村昴さんの常軌を逸したねっちこい声……全てが完成されていた。平家先輩は神。しかも原作だと更にはっちゃけた彼も見れるとか見れないとか。
・女性キャラ部門「竹中半兵衛@織田信奈の野望」
今年のアニメのヒロインといえば、私からすれば信奈から出さない理由がありませんし、寧ろ信奈から出さない事は失礼ですらあると思えます。
12年を代表するロリアニメ。他に無かった、というのもありますが、キャラアニメとしての完成度はこの場では語り切れないであろう。その中で、特に強烈であったねね殿の存在もとても大きかったですが、やはり今回は半兵衛ちゃんを推させてもらいます。14歳はロリなのか?細かいことはいいんだよ!何が素晴らしいって半兵衛ちゃん、腋が素晴らしいですね。いじめたくなる系女の娘はたまりませんな!ウェヒヒ(ゲス顔)
加えて声も天使(本物)の声を持つ小倉唯ちゃんということで、そういった点で見ても強力なヒロインでしたね。いや、実に素晴らしい。
・OP部門「新テニスの王子様:未来の僕らへ」
新テニとはどういう作品なのか?と聞かれたらその返答は実にシンプル。この歌を聞かせればいいのです。
平凡なポップスから一転、サビに入り謎オペラを炸裂させるこのOPは、常識を破壊したテニプリの奔放さを如実に表現していると言えるのではないでしょうか。
ジャンルは曰く「ポップオペラ」。この辺も「テニヌ」に通じるものがありますね。歌詞がアニメと同調しているOPはゴマンとありますが、音と同調しているパターンは他には知りません。これが故意なのかタイアップによる偶然なのかは定かではありませんが、いずれにせよ凄まじいシンクロニシティであると感嘆(と抱腹)するしかありません。
そして今年は他にも、特に実況的な方面で濃ゆい面々が足を揃えておりましたね。特に忘れてはならないのはハジマリハゼロとゴーウィの双璧。私は実に満足です。
・ED部門「男子高校生の日常:文学少女」
説明するまでも無いでしょうが、1話のEDですね。今年のEDは何だか影の薄い印象が多いのですが、その中で真っ先に思い浮かんだ強烈な3本の中の一つ。ちなみにあと2つは妖狐×僕のSM判定フォーラムと、
どれも強烈に個性を発揮しておりますが、私の中で一番ツボに入ったのが男子高校生の日常のED。元々EDを歌うはずのメンバーが何かしらの問題を起こし、急ごしらえで作られたらしいこのEDですが、もしその問題が起きなければ、そしてもしEDが間に合っていたならば生まれ得なかった、まさに奇跡の産物と呼ぶべき一品でしょう。
まるで最初から狙っていたかのようなその圧倒的すぎるセンスを前に、私はただ頭を垂れる事しかできません。よしんば私もこのような天性の素質を持っていたならば……手を伸ばしても届かない天才がこの世界には居ることを再確認させられた瞬間でした。
12年アニメ総括
私にとっては、今年は文字通り不作と表現するに相応しい一年になりました。純粋な意味で賞賛できる作品があまりにも少なく、それを皮切りに巷で騒がれている「アニメ界の今後」について私自身もまた憂えざるを得なくなり、総じてアニメに対する意欲があまり持てなかった。そんな一年であったと振り返ります。
そんな中で、最優秀作品に上げた戦国コレクションという作品の意欲性の高さは、やはり私の中でとても大きな存在感を持つ作品となりました。
また実況民としての視点で見れば、特に下半期に入り数多くのネタが産み落とされ、大変充実感のある時間を過ごせた作品も数多くありました。
こうして実際に文字にして見ると、私自身が「アニメ」ではなく「実況」が好きなだけなのでは、という疑問が顕著に現れてきます。アニメの楽しみ方は千差万別。しかしそれが目的へとすげ変わっては居まいか……。しかしながら、目に見えて「衰退しました。」と言えるアニメ界を、そのままの鮮度で楽しむためには、それが必要な事だったようにもやはり思えてなりません。
時間は巡り、アニメもまた巡っていく。その中を確実に侵蝕する「ネタ切れ」という名の終焉。立ち入ってしまった負の連鎖を断ち切ってくれるだけの、活気に満ちた作品が生まれる事を信じて今年の総括とさせて頂きます。
この記事へのコメント
おちゃつ
今年も参加どうもありがとうございました!
戦国コレクション、僕はベースとなるネタに関してはほとんど知識無いまま見てましたが、ほんと多様な話が並んで面白かったですね。
質が高くしっかり練られてて、作り手側が楽しんで作ってるのが伝わってきました。
ではでは、今後もどうぞよろしく、良いお年を~。
※慌てて度々スイマセン!(_ _)
前のコメント削除できるなら削除しちゃってください
とりぐらふ@管理人
コメントの件了解致しました。削除させて頂きますね。
花鳥風月
アニメ情報サイト「明鏡止水」管理人の花鳥風月と申します。
いきなりで失礼にあたるかもしれませんが、もしよろしければ相互リンクさせて頂けませんか?
検討して頂ければ幸いです。
http://anima7.info/