DOG DAYS EPISODE1「勇者誕生！」 感想

戦争ものかと思ったらほのぼの系だったでござるの巻
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春の新番組感想第１弾は、犬日々ごとDOG DAYSです！
最初は書く予定は無かったのですが、この度群テレ覚醒と聞いて、居ても立っても居られずに書くことになりました。
今作はオリジナルアニメであり、制作主要スタッフがなのは劇場版コンビということで地味ながら注目が集まる作品、ではでは感想を書き嗜んで参ります。




どこかの異世界に、犬耳尻尾を携えた種族達。そこで行われているという戦争の、なにやら不穏な雰囲気。
そこから一変して現代日本にシフトするさまには、どことなくゼロの使い魔的、王道異世界ファンタジーの香りを感じずにはいられません。
久しぶりに王道ファンタジーの予感！王道は先が読める分物足りなさがあるけれど、それだけ子供心から来る壮大なワクワク感もあるから堪りません。



今作の主人公らしいシンク。アスレチックの達人ということですが、もはやアスレチックってレベルじゃねーぞ？
どう見ても人間離れしてます本当にありがとうございました……そうか！こっちの方が異世界だったのか！




始まりは唐突に。文字通りいきなり「勇者」として異世界「フロニャルド」に飛ばされるシンク。
フロニャルドの情景。そこはまさに異世界の浪漫が詰まっているように見えました。広がる雲の景色……空に浮かぶ島の数々……繰り広げられる戦争……ああ、どうしてMUNTO様を思い出した！
しかしながら、突然異世界に飛ばされながらも、あまりに呑気面をしているシンクの胆力には、脱帽せざるを得ません。突然の事すぎて、どこか夢ごこちなのだけなのか、それとも彼の現実肯定力が異常なだけなのか……ともかく、肉体的にも精神的にも、相当の猛者であることは想像に難くありません。「勇者」として呼ばれる資格としては、申し分ないという事か……自分も鍛えておくべきであった……。

それにしてもこの勇者、ノリノリである。




戦争というから、どんな野蛮な作品が始まるのか。あるいはどこぞの魔法少女宜しく盛大なアクションで敵を吹っ飛ばす爽快アクションになるのかと思っていたら、どうやら戦争というよりは学園祭のノリに近いようです。
この世界の「戦争」のベールがどんどん紐解かれていくさまには、もう呆然とする他どうにもなりませんでした。




さて、そういう事でして、最初の印象としてはただただ驚愕だけが残るばかりです。
前情報から察するに、国家戦争型ファンタジーかと思っていたのですが、蓋を開けてみればおゆうぎ戦争ごっこと来たものだ！
意外性という意味では、あまりに奇抜すぎて開いた口がふさがりません。斬新な世界観と、ゆるい雰囲気の相反性。懇切丁寧に創り上げられたファンタジーノベルの世界。そこに住まう未知の生命たち。それだけ細かく作り込んでおきながら、行うことのこの茶番っぷり！そのミスマッチさは目を引くものを感じますが、上述のような、ファンタジックな本格戦争ものを望んでいた身からすると、大きく肩透かしを喰らってしまいました。

色々な意味で衝撃的なスタートとなった今作ですが、果たして今後どのような路線で、どのように話を広げていくのか……そこが一番気になるところです。このような世界観では、どれだけの戦いを繰り広げようにも茶番にしかなり得ない。だから多分、戦いを通じての人々の触れ合い、主人公達の成長というものは最初から期待してはいけませんね。
どちらかと言えば、この脳天気さを以て、シンクが架け橋となり両国の和解を目指していくような形になっていきそうです。それと並行して、シンクが元の世界に戻る手段を探っていったり、ガレット側にも勇者様が召喚されたり、フロニャルドの人々との出会いと別れを掘り下げていくようなとてもハートフルな路線以外は想像できません。あとは純粋に「勇者」というキーワードに疑問をぶつけ、「何故シンクが勇者として選ばれたのか」という物語の根幹の謎を足がかりに、何かしらドラマを見せてくれるという可能性もあるかもしれません。地球側の設定も面白そうなので、そちらを蔑ろにするとも思えないので、何らかの形でリンクさせてくるのでしょうか。
OPを見る限りだと、それでもなにやら盛大な戦闘が待ち構えているようではありますが……ともあれ、今後が様々な理由で気になって仕方がないアニメではありますｗ




とことで、ショッキングな邂逅と共に始まってしまいました。とにかく今はまだコメントがし辛いと言わざるをえない１話となりましたｗ
シンクと共にフロニャルドの世界を追っていくとともに、自身もまた刻々とこの世界に毒されて行けたら良いなぁ。とりあえず、犬耳と尻尾がすこぶる可愛らしい事はわかった。




次回「はじめての戦！」
ところでフロニャルドって……凄く言いづらそうだなぁ……。

SCARLET KNIGHT
キングレコード
2011-04-13
水樹奈々

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